害虫駆除のプロが解説!シロアリ駆除と対策の基本とは?
「床がフワフワする」「羽アリが飛んでいて気になる」
「もしかしたら、シロアリがいるのかも?」
シロアリの被害は気づいた時にはすでに進行していることが多いため
出来るだけ早く、対策を取ることが大切です。
昭和40年創業、シロアリ駆除の地域一番店が
専門家としてシロアリ駆除の対策をお伝えします。
【目次】
- これってシロアリ?シロアリの種類と見分け方
- うちは大丈夫?放っておくと怖いシロアリ被害
- シロアリの駆除・予防対策は自分でできる?
- プロにお願いで安心!シロアリ駆除の価格相場とは?
- 【ご注意を!】安かろう悪かろうの業者が増えています!
- 安心安全なシロアリ駆除業者を選ぶポイント
- シロアリ駆除のご相談から施工の流れ
- まとめ
1.これってシロアリ?シロアリの種類と見分け方
(1)シロアリの特徴
シロアリは木の幹に含まれる「セルロース」を栄養とする昆虫です。
自然界では枯れた木などを土に還す役割を果たしますが、
木造住宅を食べるため人間にとっては害虫です。
見つけ次第、何らかの対策が必要です。
シロアリは黒アリと見た目が似ていますが、実はゴキブリの仲間です。
女王アリを中心とした群れで暮らしており、一度に大量発生します。
シロアリにも黒アリにも「羽アリ」がおり、羽・胴体の形で見分けられます。
- シロアリ→4枚の羽がほぼ同じ長さ・形。胴体が寸胴でくびれがない。
- 黒アリ→後ろの羽が極端に小さい。頭・胸・腹の間がくびれている。
6~10月頃は黒アリにも羽アリが生まれるため、シロアリと混同しやすいです。
庭先などに黒アリがいる場合、人間に害を与えることはないため対策は不要です。
しかし、黒アリはシロアリを捕食するため、もし家の中にいる場合は
床下にシロアリがいる可能性があります。業者に調査を頼むなどの対策が必要です。
(2)シロアリの種類と生息地
日本には、22種類のシロアリが生息しています。
もともとシロアリは熱帯地域の昆虫で、九州など温暖な地域によく生息しています。
しかし、なかには北海道まで生息域を広げたシロアリもいます。
主に建物に被害を与えるシロアリは、次の4種類です。
分類 | シロアリの種類 | 生息地 |
---|---|---|
土壌性シロアリ | ヤマトシロアリ | 北海道北部を除く日本全土 |
イエシロアリ | 千葉県以西の海岸沿いの温暖な地域 南西諸島、小笠原諸島 |
|
乾材シロアリ | アメリカカンザイシロアリ | 宮城県~沖縄県 |
ダイコクシロアリ | 奄美大島以南 |
・土壌性シロアリ(ヤマトシロアリ、イエシロアリ)
高温多湿の日本で被害が多いのが、
水分を好み湿気のある場所に生息する「土壌性シロアリ」です。
土壌性シロアリは、床下や天井裏、水回り(浴室、台所など)からよく侵入し、
雨漏り・水漏れにも要注意です。
・乾材シロアリ(アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリ)
土壌性シロアリに比べて
水分を必要としない「乾材シロアリ」は、乾燥した木材にも巣をつくります。
外来種のアメリカカンザイシロアリは、
輸入木材を経由して日本に来たと言われています。
(3)家屋に被害を与えるのは主に2種
日本のシロアリ被害は、主に「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」によるものです。
この2種類を家で発見したら、速やかに対策しましょう。
ヤマトシロアリ | イエシロアリ | |
---|---|---|
分布 | 北海道北部を除く日本全土 | 千葉県以西。海岸線沿いの温暖な地域。 |
体長 | 約4.5~7.5mm | 約7.4~9.4mm |
色 | 黒褐色 | 黄褐色 |
頭の形 | 円筒形で、体長の約1/2の長さ | 卵型で、体長の約1/3の長さ |
羽アリが飛ぶ時期 | 4~5月頃の昼間 沖縄:2月頃 東北~北海道:6月頃 |
6~7月頃の夜間 |
どちらのシロアリも集団で土の中・朽木などに生息し、
床下から建物へ侵入して土台・柱などを食害します。
それぞれの羽アリが飛ぶ時期は決まっており、
普段は見えないシロアリを発見して対策する絶好の機会です。
シロアリ被害の約9割を占めるヤマトシロアリは、日本全土に生息しています。
湿った場所に多く、建物の木などを食害します。
イエシロアリは、ヤマトシロアリよりも体が大きいのが特徴です。
ヤマトシロアリより群れの個体数が多く、
被害のスピードが早いので早急な対策が必要です。
イエシロアリは乾燥した場所にも水を運ぶことができ、建物全体に被害を与えます。
2.うちは大丈夫?放っておくと怖いシロアリ被害
(1)シロアリ被害の事例
シロアリは土の中から床下に侵入することが多く、
最もよくみられるのは建物の土台や柱下部などの食害です。
そのほか、ウッドデッキや敷居、床、畳の裏などもよく被害が見られます。
木材の内側から食べ進めるため、
表から見ただけではシロアリ被害に気づきにくいです。
シロアリは柱などの表面に姿を表すことが少なく、
「蟻道(ぎどう)」というトンネルをつくってその中を移動します。
床下や柱などに茶色い土の道を見つけたら、
シロアリの被害を受けている可能性が高いです。
業者に調査を頼むなどの対策を講じましょう。
床下から侵入したシロアリは、蟻道をつくりながら家中に被害を拡大します。
そのため、2階や天井裏まで被害が広がることもあります。
シロアリは雑食性で、木材以外に
農作物やプラスチック、発泡スチロール、ブロックなど何でも被害を受けます。
(2)シロアリの被害に遭いやすい家とは?
シロアリの被害は、築5年から急激に増加します。
これは、一般的なシロアリ対策の薬剤の効き目が5年前後だからです。
ほとんどの新築物件でシロアリの対策がされていますが、
効果が切れると被害が徐々に増えます。
地域別に見ると、九州・四国・中国地方を中心とした、
西日本のシロアリ被害発生率が高いです。
秋田県など全体の5%ほどしかシロアリ被害を受けていない地域があるのに対し、
広島県では約4割、九州では約3~4割程度の建物が
何らかの蟻害を受けているといわれています。
(3)シロアリ被害を、そのままにしておくと・・・
シロアリは木材の内部を食い進めるため、
判明した時にはすでに建物に被害が出ている可能性が高いです。
特に、内装など目に見えてわかるシロアリ被害が出ている場合、
床下にはもっと大きな被害が出ていると考えられるため、早急な対策が必要です。
定期点検で早期発見できた場合、駆除・補修の費用は抑えられます。
シロアリの被害が少なければ、補修する箇所も少なく、薬剤も少なくて済むからです。
しかし、シロアリ被害をそのままにしてしまうと、
対策に多額の費用がかかってしまいます。
建物の構造上重要な土台や柱がシロアリ被害を受けると、
建物が傾いたり、地震や台風で大きな被害を受けたりします。
最終的に倒壊の危険もあるため、ただちに補強などの対策が必要です。
3.シロアリの駆除・予防対策は自分でできる?
(1)シロアリの予防と駆除は別物
シロアリ対策には、シロアリ被害を未然に防ぐ「予防」と、
すでに発生してしまったシロアリを退治する「駆除」があります。
・シロアリ予防
シロアリの予防処理には、
土の中に薬剤を散布する、木材表面にシロアリを寄せ付けない薬剤を塗る、
床下などに駆除剤入りエサをまきシロアリの繁殖を防ぐといった対策方法があります。
シロアリ予防の薬剤の効果はメーカー側で5年間続くように調整されており、
決まった濃度・量の薬剤を散布します。
・シロアリ駆除
シロアリの駆除と予防での基本的な考え方は同じです。
しかし、駆除は予防と違って薬剤濃度や量は決められておらず、
シロアリの種類・被害に合わせて対策します。
完全に駆除するためには、シロアリの生態を十分に理解して対策する必要があります。
(2)自分でする駆除や予防には限界がある
シロアリは、人の見えないところで増殖する習性を持っています。
そのため、素人が完璧にシロアリを駆除するのには無理があるといえるでしょう。
シロアリの駆除をおこなう際には、床下に入って被害の状態を確認します。
シロアリの有無、被害状況、シロアリの好む環境かなどを見ます。
調査後、床下に入り被害木材の中へ薬剤を適切な量注入します。
プロはこのとき専用の機器も使いながら、くまなく駆除します。
そして、土壌面に対しても薬剤を全面に散布することで、
新たなシロアリの侵入予防対策までおこないます。
素人の場合、どうしても狭い床下で徹底的にシロアリを駆除するのは難しいです。
駆除が不十分だった場合、またシロアリ被害が出てしまいます。
4.プロにお願いで安心!シロアリ駆除の価格相場とは?
(1)シロアリ駆除費用の目安・相場
シロアリの駆除費用の相場は、1階床面積1㎡あたり2~3,000円程度です。
集客・点検・施工・アフターまで
完全自社施工の、老舗の業者でこの価格帯のことが多いです。
これより低価格の業者もありますが、施工品質にばらつきがみられます。
シロアリ対策はなるべく安く済ませたいかもしれません。
しかし追加費用や不十分な駆除で結果的に費用がかさむケースもあります。
逆に、3,000円/㎡を大きく超える高価格業者にも注意が必要です。
(2)シロアリ駆除に最適な時期はある?
シロアリは基本的に通年活動しており、駆除の効果はどの季節でも同じです。
冬にシロアリの活動は鈍るものの、
現代の住宅は比較的暖かいため、ほぼ年中活動しています。
4~7月は羽アリ群飛により、シロアリを発見しやすい時期です。
そのためこの季節に対策すると良いと思われがちですが、
羽アリがいない時期にもシロアリは活動しているため、
羽アリの有無は関係ありません。
羽アリはシロアリ全体の1%未満です。
羽アリを見つけたら、見えない場所のシロアリ被害の進行が考えられます。
シロアリの対策は見つけ次第早急におこなうことが肝心です。
寒い時期でも暑い時期でも構わないので、おかしいと思ったら早めに対策しましょう。
(3)シロアリ駆除は、どれくらいの時間でできるの?
シロアリ調査にかかる時間は、30分程度です。
床下に入ってシロアリ被害の状況を確認し、
対策方法をご提案、駆除日程を決めることになります。
実際の駆除にかかる時間は、施工面積や被害状況によって変わります。
一般的な大きさの家で、
3~5時間程度で終わることが多く、基本的に1日以内に終了します。
【ご注意を!】安かろう悪かろうの業者が増えています!
最近よく、インターネットでシロアリの駆除の集客サイトを目にします。
「1,200円/㎡」「1坪4,000円」といった割安な値段で宣伝しているのが特徴です。
こういった業者はなぜ安いのでしょうか?
このような激安業者は、宣伝・申込み受付のみをおこなっています。
実際の駆除作業は自社でせず、下請け業者に委託しているのです。
委託された業者の多くは個人経営や少人数経営で、
いわゆる「安かろう悪かろう」な施工になりがちです。
業者にお客さんが支払う金額がそもそも安い上、
宣伝業者に紹介手数料も引かれています。
工事材料費・人件費・諸費用などのうち、
どれかを削減しなければ、成り立たないということです。
短時間でいい加減な駆除をおこなうと、どのようなことが起こるでしょうか。
万が一、シロアリ被害がでている場所を1ヶ所でも見落とすと、
シロアリ被害は再発します。
駆除や補修に費用がかかることもあるので、安すぎる業者には気をつけましょう。
6.安心安全なシロアリ駆除業者を選ぶポイント
シロアリの駆除を安心して任せられるのは、どのような業者なのでしょうか。
信頼できるシロアリ駆除業者選びのポイントをご紹介します。
(1)社歴と実績
優良なシロアリの駆除業者は、社歴が長く実績も豊富です。
公式ホームページなどを確認し、企業情報や実績をしっかり確認しましょう。
(2)施工担当者の顔が見える
業者によっては営業専門の会社もあり、
実際のシロアリの駆除は別の下請け業者に委託する場合があります。
実際に駆除をおこなう施工担当者の顔が見える業者の方が安心です。
しっかり仕事をしている業者は、
ホームページに社員の顔やプロフィールが掲載されていることもあります。
(3)見積書の項目が明瞭
シロアリ調査の後に出される見積書では、
総額だけでなく詳しい項目まで確認しましょう。
内訳が明確であるほど、追加料金の心配がなく安心できる業者といえます。
シロアリの被害状況・駆除方法などの説明もしっかり聞きましょう。
(4)アフターフォローの体制がしっかりしている
シロアリはどれだけきちんと対策しても一定の再発リスクが残るため、
定期点検・保証などのアフターフォロー体制が重要です。
ほとんどの業者では5年間の無料保証がついています。
保証内容には、シロアリ再発時の駆除だけでなく、
保険会社の損害賠償保険(500万円程度)が掛けられているかどうかも確認しましょう。
7.シロアリ駆除のご相談から施工の流れ
(1)シロアリ調査
点検スタッフが床下に入るなどして、シロアリ被害の状況を確認します。
シロアリの有無は、目視によるチェックだけでなく、木材を叩いて空洞音も調べます。
同時に湿気などを確認し、シロアリの好む環境かもお調べします。
着替え・片付けをしっかりおこなうので、
シロアリ調査で室内が汚れることはありません。
(2)ご提案
シロアリ調査結果によって、最も良い対策方法をご提案します。
現在のシロアリ被害状況や駆除方法など詳しくお伝えしますので、
不明点があれば何でもご質問ください。
(3)ご契約
提案内容・見積もりに納得いただければご契約です。
実際に駆除をおこなう日程をご相談させていただきます。
なお、ご契約後も8日間のクーリングオフ期間がございますので、
安心して調査をお受けください。
(4)施工
シロアリ被害のある木材に6~11mmの穴を開けて薬剤を注入し、
必要な場合は穴に木栓を詰めて対策します。
被害が大きい場合は、部材ごと交換することもございます。
また、被害部分のみの工事では再発リスクがあるため、
建物全体にシロアリ対策をおこないます。
(5)アフターサービス
当社では、三井化学アグロ株式会社の「シロアリ保証」による
アフターフォローを実施しています。
5年間の保証期間中にシロアリが発生した場合、無料で駆除をおこない、
新たにシロアリ被害を受けた部分の修復費用を500万円まで賠償いたします。
なお、工事後のシロアリ点検は無料です。
シロアリ施工レポート・お客様の声
効果があるのかどうか・・・
シロアリの見た目の被害と実際の被害のギャップの大きさ
前回もお世話になってるので安心してます
シロアリが毎年出ていて・・・
部屋の中の柱と敷居の間から・・・
まとめ
シロアリは人の目につかないところに生息するため、
自分の目で見て確認するだけではなかなか被害の状況がわかりません。
被害が大きくなると駆除・補修費用も高額になるため、
定期的にプロによる点検や予防をおこないましょう。
当社では、集客・点検・施工・アフターケアまで、一貫して自社でおこなっております。
査結果・お見積・ご提案に納得いただいてからの契約となりますので、
ぜひお気軽に調査をご依頼ください。
ご相談は、お電話 0120-62-4094
または問い合わせフォームよりご連絡ください。